安保瑠輝也とマニー・パッキャオの試合結果は、2024年7月28日に開催された「超RIZIN.3」での3R判定ドロー(0-0)です。K-1元王者の安保瑠輝也が、プロボクシング史に名を残す世界6階級制覇王者パッキャオと対戦し、KO決着のないまま3ラウンドを戦い抜きました。
この試合は通常のプロボクシングとは異なるRIZINスタンディングバウト特別ルールで行われ、契約体重は69.0kg。もともと対戦予定だった鈴木千裕の負傷欠場により、安保が急きょ代役に抜てきされた一戦でもあります。試合内容だけでなく、判定ドローの意味や公式戦績との違い、両選手の試合後コメント、そして2026年の安保の動向まで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 試合結果:2024年7月28日の超RIZIN.3で、安保瑠輝也とマニー・パッキャオは3R判定ドロー(0-0)。
- 特別ルール:3分3R・69.0kg契約。通常のプロボクシングの公式戦とは異なる形式で実施された。
- 試合の評価:安保は右ストレートなどで積極的に攻め、パッキャオもカウンターで応戦。安保の健闘が注目された。
- 戦績の扱い:RIZINの記録にはドローとして掲載される一方、プロボクシングの公式戦績に通常の公式戦として加算される試合ではない。
- 2026年の最新動向:2025年のONEデビュー戦では判定負け。2026年10月のONE SAMURAI 4で予定されていた試合も中止となった。
【試合結果】安保瑠輝也とパッキャオは3R判定ドロー!超RIZIN.3の結末
安保瑠輝也とマニー・パッキャオが対戦したのは、2024年7月28日にさいたまスーパーアリーナで開催された「Yogibo presents 超RIZIN.3」です。大会の第10試合として行われたこのカードは、格闘技ファンだけでなく、世界的なボクシングファンからも注目を集めました。
RIZIN公式サイトの試合結果では、3R判定ドロー(0-0)と記録されています。試合中にKOやダウンによる決着はなく、両者が規定の3ラウンドを戦い終えました。
パッキャオは、世界6階級制覇を成し遂げたフィリピンのレジェンドです。一方の安保は、K-1スーパー・ライト級王座を獲得した実績を持ち、キックボクシングを主戦場としてきたファイター。競技経験の異なる2人が、ボクシングに準じた特別ルールで拳を交えたこと自体が、この試合の大きな見どころでした。
結果を理解するうえで押さえておきたいのは、ドローが「両者の実力が完全に同じだった」と公式に認定されたことを意味するわけではない点です。通常の採点によって優劣を決めるプロボクシングの試合とはルールが異なり、勝敗の扱いにも違いがあります。
【ルールと対戦変更】69kg契約になった理由と鈴木千裕の欠場経緯
パッキャオ戦は、当初から安保との対戦が予定されていたわけではありません。もともとの相手はRIZINフェザー級王者の鈴木千裕でしたが、負傷によって出場できなくなり、安保が代役として出場することになりました。
2024年6月28日の会見で、鈴木は右手の第2中手骨と第5中手骨の骨折による全治約4カ月の診断を受け、ドクターストップで欠場すると発表されました。安保は以前からパッキャオとの対戦を希望しており、代役の打診を受けて出場を決断。契約体重も当初の68.0kgから69.0kgへ変更されました。
試合形式はRIZINスタンディングバウト特別ルール、3分3R、69.0kg契約です。MMAのような寝技や関節技を含む試合ではなく、立ち技でパンチを交わす形式でした。ただし、一般的なプロボクシングの公式戦と同一のルール・競技記録として扱うべき試合でもありません。
| 時期 | 出来事 | ポイント |
|---|---|---|
| 2024年6月9日 | 超RIZIN.3でパッキャオ対鈴木千裕のカードが発表 | 当初の対戦相手は鈴木千裕 |
| 2024年6月23日 | 鈴木が五味隆典とのボクシング戦に出場 | その後、拳の負傷が問題となる |
| 2024年6月28日 | 鈴木の欠場と安保の代役出場が発表 | 骨折によるドクターストップ。契約体重を69.0kgに変更 |
| 2024年7月28日 | 超RIZIN.3でパッキャオ対安保を実施 | 3分3R、判定ドロー(0-0) |
この経緯は、試合の評価を考える際にも重要です。安保は急きょ巡ってきた大舞台に向けて準備し、パッキャオは当初想定していた相手とは体格やリーチの異なる選手に対応する必要がありました。対戦変更による準備期間の制約は、両者にとって無視できない条件だったといえます。
【ラウンド別展開】安保はどう戦い、パッキャオはどう対応したのか
RIZIN公式の試合レポートをもとに、各ラウンドの流れを振り返ります。注目すべきなのは、安保が単に防御に徹したのではなく、自らパンチを出して攻撃を組み立てたことです。
1R:安保が右ストレートで先制し、積極的に攻める
安保はオーソドックスの構えから距離を取り、右ストレートを先に当てました。その後もジャブで間合いを測りながら、顔面やボディへの右ストレートを繰り出します。パッキャオが打ち返してきた場面でも、フックやアッパーで応戦しました。
世界的な実績を持つ相手に対して、安保が自分から攻撃を仕掛けた点は、この試合を象徴する場面の一つです。距離を保ちながらパンチを当てる戦い方が、序盤の見どころになりました。
2R:パッキャオがカウンターを狙い、安保もジャブで応戦
2Rは、安保が左ジャブから右ストレートにつなぐ攻撃を継続。一方のパッキャオも、相手の攻撃に合わせて打ち返すカウンターを狙い、徐々に反撃を増やしていきます。
安保はガードを高く保ちながらジャブを出し、パッキャオに決定的な連打を許さないように対応しました。オリコンの試合報道では、このラウンド序盤に安保がパンチを受けて鼻血を出した場面も伝えられています。互いに攻撃を出しながら、決定的な決着には至らない展開でした。
3R:安保が右ストレートと左フックを当て、終盤は打ち合いに
最終ラウンドでは、安保が右ストレートから左フックを当てる場面がありました。パッキャオも左フックや上下への打ち分けで応戦し、安保がジャブからつないだ右ストレートで後退する場面も見られました。
試合終盤には両者の打ち合いが続き、安保は右アッパーや左ボディを繰り出します。パッキャオも左フックや左アッパーで反撃。最後まで決着はつかず、ゴングとともにドローとなりました。
この試合で安保が示したのは、パッキャオをKOしたという結果ではなく、世界的なボクシングの実績を持つ相手に対して、3ラウンドを通して攻撃を組み立て、打ち合いにも対応したことです。勝敗と試合内容を分けて評価する必要があります。
【試合後コメントと評判】安保とパッキャオは互いをどう評価した?
試合後の公式インタビューでは、両者がそれぞれの立場から一戦を振り返っています。
安保瑠輝也:準備してきたボクシングを見せられた
安保は、倒して勝つつもりで試合に臨んだものの、KOには至らなかったと振り返りました。その一方で、指導者の中尾氏と取り組んできたボクシングを3分3Rで出し切り、練習の成果を示せたという手応えも語っています。
また、パッキャオのパンチについては、左フックを顎に受けた場面に触れながらも、練習で想定していた範囲だったという趣旨の説明をしました。試合後には、競技を問わず世界チャンピオンになる目標を掲げ、今後挑戦する分野を模索する考えも示しています。
パッキャオ:安保はタフで、自分より大きかった
パッキャオは公式インタビューで、安保について「タフで強くて、あと自分より大きかった」と評価しました。安保の動きやパンチも評価し、ボクサーとしての可能性に言及しています。
一方で、パッキャオは、安保の体格が自分より大きかったことに加え、通常のボクシングとは異なるマットの厚さが動きに影響したと説明しました。対戦相手の変更によって、リーチやサイズへの対応が難しかったことにも触れています。
また、パッキャオはこの試合を、ボクシングへの復帰に向けた調整の機会と位置づけていました。安保を高く評価したことと、パッキャオ自身が試合に向けて考えていた目的は、分けて理解する必要があります。
試合の評判:安保の善戦を評価する声と、ルール上の制約
試合後の報道では、安保の攻撃や健闘を評価する見方が紹介されました。日刊スポーツは、海外の格闘技メディアによる「通常の判定があれば安保が勝っていた可能性がある」という趣旨の評価を伝えています。
ただし、これは公式に採点された結果ではなく、試合内容を見たうえでの評価です。公式結果はあくまでドローであり、「安保が判定勝ちした」「パッキャオが判定で敗れた」と書くのは正確ではありません。
この試合を評価する際は、勝敗の有無だけでなく、攻撃の組み立て、相手への対応、3ラウンドを通して戦い抜いた点を確認することが大切です。一方で、通常のプロボクシングの採点基準に照らして、どちらが勝者だったかを公式結果として断定することはできません。
【公式戦績とエキシビションの違い】ドローは記録にどう残る?
安保瑠輝也とパッキャオの試合について混同されやすいのが、RIZINの大会結果とプロボクシングの公式戦績の違いです。
RIZIN公式サイトでは、この試合は2024年7月28日の対戦記録にドローとして掲載されています。一方、試合形式はRIZINスタンディングバウト特別ルールであり、一般的なプロボクシングの公式戦として勝敗を競ったものではありません。
つまり、「RIZINの記録ではドロー」「プロボクシングの公式戦績に通常の公式戦として加算される試合ではない」という2つの説明は両立します。どの競技・団体の記録を指しているのかを明確にすれば、情報の食い違いを避けられます。
また、「エキシビション」という言葉の使い方にも注意が必要です。試合形式を説明するうえでは、公式戦とは異なる特別ルールの一戦だったことが重要ですが、パッキャオ自身は試合前に「エキシビション」という表現を避けたい意向を示していたと、Number Webが報じています。
そのため、この試合を単純に「公式戦だからドロー」「エキシビションだから記録が一切ない」と整理するのは適切ではありません。大会の公式結果、採用されたルール、プロボクシングの記録という3つの観点を分けることが、正確な理解につながります。
【2026年最新】安保瑠輝也の現在とパッキャオ戦後の動向
2026年10月24日時点で、安保の近況を振り返る際に重要なのが、ONE Championshipへの参戦と、その後の試合予定です。
2025年11月16日、安保はONE 173でマラット・グレゴリアンと対戦し、判定0-3で敗れました。ONEデビュー戦となったこの試合では、前日計量とハイドレーションテストを通過できず、契約条件を変更して試合が実施されたことも報じられています。
さらに、2026年10月17日のONE SAMURAI 4では、ボグダン・シュマロフとの対戦が予定されていました。しかし、ONE公式の大会結果と当日の報道によると、安保が計量およびハイドレーションテストをクリアできず、試合は中止となりました。
これらはパッキャオ戦とは異なる大会・競技の出来事です。2025年の敗戦や2026年の試合中止によって、2024年のパッキャオ戦の結果が変わるわけではありません。パッキャオ戦は引き続き、超RIZIN.3の特別ルールによるドローとして扱われます。
安保の現在を評価する場合、パッキャオ戦の善戦だけで競技者としての実力を判断するのも、後年の敗戦だけで当時のパフォーマンスを否定するのも適切ではありません。対戦相手、ルール、契約体重、準備期間、試合結果を個別に確認することが、競技者の歩みを正確に捉える方法です。
【安保瑠輝也パッキャオ結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:安保瑠輝也とパッキャオの試合結果は何ですか? A1:2024年7月28日の超RIZIN.3で対戦し、3R判定ドロー(0-0)となりました。
Q2:安保瑠輝也はパッキャオに勝ったのですか? A2:公式結果はドローであり、安保の勝利とは記録されていません。安保の攻撃や健闘を評価する見方はありますが、公式な判定勝ちではありません。
Q3:試合は何kg契約で、何ラウンド行われましたか? A3:69.0kg契約で、1ラウンド3分の全3ラウンドです。RIZINスタンディングバウト特別ルールで実施されました。
Q4:なぜ鈴木千裕から安保瑠輝也に対戦相手が変更されたのですか? A4:当初の対戦相手だった鈴木千裕が右手の中手骨を骨折し、ドクターストップで欠場したためです。安保が代役として出場し、契約体重も68.0kgから69.0kgへ変更されました。
Q5:パッキャオ戦はプロボクシングの公式戦績に残りますか? A5:通常のプロボクシング公式戦として行われた試合ではありません。RIZINの対戦記録ではドローとして掲載されていますが、プロボクシングの公式戦績とは区別して考える必要があります。
Q6:2026年現在、安保瑠輝也はどうしていますか? A6:2025年11月のONE 173ではマラット・グレゴリアンに判定負け。2026年10月17日のONE SAMURAI 4で予定されていたボグダン・シュマロフ戦は、計量とハイドレーションテストを通過できず中止となりました。
まとめ:安保瑠輝也とパッキャオのドローを正しく理解するために
安保瑠輝也とマニー・パッキャオの試合結果は、2024年7月28日の超RIZIN.3での3R判定ドロー(0-0)です。69.0kg契約の特別ルールで行われ、安保は右ストレートやジャブを軸に攻め、パッキャオもカウンターやフックで応戦しました。
試合後、安保は準備してきたボクシングを出せたという手応えを語り、パッキャオも安保の強さや体格を評価しました。安保の善戦を評価する声があった一方、公式結果が勝利に変更されたわけではありません。
また、鈴木千裕の負傷による対戦変更、69kg契約への変更、プロボクシングの公式戦績との違いを押さえることで、試合の背景と結果をより正確に理解できます。
2026年の安保の動向を追う際も、過去のパッキャオ戦と、その後のONEでの試合結果や中止案件を混同しないことが重要です。格闘技の結果を読み解く際は、公式結果・試合ルール・試合内容・競技団体ごとの戦績を分けて確認することが、選手の実力とキャリアを公平に評価するための判断基準になります。
記事内容の照合に使用した主な資料:RIZIN FIGHTING FEDERATION公式試合結果・試合後インタビュー、日刊スポーツの試合報道、スポニチの対戦変更報道、ONE Championship公式大会結果。