「35億芸人」と聞いて、白いシャツに黒いタイトスカート、印象的なメイク、そして「地球上に男は何人いると思っているの?35億」という決めゼリフを思い出す人は多いのではないでしょうか。正体は、お笑い芸人として一世を風靡したブルゾンちえみ、現在の藤原しおりさんです。2017年の「ぐるナイ!おもしろ荘2017」でブレイクし、同年の「新語・流行語大賞」トップ10にも選ばれました。
しかし、人気絶頂期の2020年3月に所属事務所を退所し、芸人引退を発表。その後は本名の藤原しおりとして活動し、SNSの休止を経て、2025年にはYouTubeで近況を発信しました。さらに2026年8月には、元ブリリアンのコージ・トクダさんとの共演が報じられ、「ブルゾンちえみ復活」にも注目が集まっています。現在の活動、引退理由、with Bとの関係、そして復活報道の実態を時系列で整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 35億芸人の正体:「ブルゾンちえみ」として活動していた藤原しおりさん。「35億」は代表ネタの決めゼリフです。
- ブレイクと引退:2017年に「おもしろ荘」で優勝し、流行語トップ10入り。2020年3月に事務所を退所し、芸人引退を発表しました。
- 2026年の復活報道:元ブリリアンのコージさんとのYouTube共演や再現ショットが話題に。ただし、テレビ復帰や芸人活動の全面再開が発表されたわけではありません。
【35億芸人は誰?】ブルゾンちえみこと藤原しおりの正体
「35億芸人」は、ブルゾンちえみという芸名で活動していた藤原しおりさんを指す呼び名です。2017年にキャリアウーマンを題材にしたネタで大ブレイクし、恋愛に悩む女性に自信たっぷりのアドバイスを送るキャラクターで幅広い世代の支持を集めました。
最大の特徴は、前髪をそろえた黒髪のボブ、落ち着いた口調、堂々とした立ち居振る舞い、そして音楽に合わせたポージングです。単に大きな声で笑わせるのではなく、仕事のできる女性を思わせるキャラクターが、少し大げさな恋愛指南を繰り出す。その格好よさとユーモアのギャップが、ネタの魅力になっていました。
後ろに控える男性2人も欠かせない存在でした。お笑いコンビ「ブリリアン」のコージさんとダイキさんが「with B」として登場し、ブルゾンちえみの言葉に合わせてポーズを取ることで、舞台全体に独特の華やかさを生み出しました。ブルゾンちえみ with Bは、個人のキャラクターと男性2人の演出が一体になったユニットだったのです。
藤原さんは1990年生まれ、岡山県出身。島根大学教育学部を中退した後、音楽専門学校を経て、ワタナベエンターテインメントカレッジで学びました。2015年に卒業し、芸人として活動を始めています。2016年に「ブルゾンちえみ with B」を結成し、翌年には一気に全国区の知名度を獲得しました。出典:mi-molletの藤原しおりインタビュー、ORICON NEWS
【35億ネタの由来】セリフの意味と流行した理由
「35億」は、失恋した女性を励ますキャリアウーマンのネタから生まれたフレーズです。元恋人を忘れられない相手に対し、男性を味のしなくなったガムにたとえ、新しい恋に目を向けるよう促す。その流れで登場するのが、世界中には多くの男性がいることを強調する「35億」という数字です。
このネタの面白さは、数字そのものよりも、セリフが放たれるまでの演出にあります。ブルゾンちえみが自信に満ちた表情で問いかけ、少し間を置き、音楽の盛り上がりに合わせて数字を言い切る。with Bのポージングも重なり、短い言葉が強烈な印象を残します。
2019年に放送されたTBS系の番組「サワコの朝」で、藤原さんはフレーズの誕生秘話を語っています。当初は、ガムの種類を数えるようなアイデアを考えていたものの、調べてみると種類が思ったほど多くなかったため、男性の数に発想を切り替えたそうです。当時の世界人口を約71億人と捉え、そのおよそ半分という考え方から「35億と5000万人」という数字が生まれました。出典:RBB TODAY、2019年2月23日
つまり、「35億」は厳密な人口統計を示すための数字ではなく、ネタの勢いとインパクトを生むために選ばれた表現です。人口は時期によって変動するため、現在の男性人口を正確に示す数字として使うのは適切ではありません。
また、セリフの本質は「男性が35億人いる」という数字の大きさだけではありません。失恋によって視野が狭くなった人に対して、世界にはほかにも出会いの可能性があると、極端なほど自信満々に伝える点にあります。恋愛の悩みを壮大なスケールに置き換えることで、聞き手の気持ちを軽くする。それが多くの人に受け入れられた理由の一つです。
【2017年の大ブレイク】おもしろ荘・with B・流行語大賞の関係
ブルゾンちえみの知名度が急上昇したきっかけは、2017年1月1日に放送された日本テレビ系の正月特番「ぐるナイ!おもしろ荘2017」です。若手芸人の登竜門として知られる同番組で、ブルゾンちえみ with Bは優勝。オーディション参加は859組に上り、その中から勝ち抜いたことも大きな話題になりました。出典:ORICON NEWS、日刊スポーツ
この出演を境に、キャリアウーマンネタの認知度は急速に拡大しました。ブルゾンちえみの強烈なキャラクターに、コージさんとダイキさんの無言の演技、そして音楽とポーズを組み合わせた演出が加わることで、テレビ画面でも短い動画でも印象に残るパフォーマンスが成立していたのです。
同年には「35億」が「2017ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10に選ばれました。年間大賞は「インスタ映え」と「忖度」でしたが、「35億」もその年を象徴する言葉の一つとして認定されています。また、2017年12月には「Yahoo!検索大賞2017」で大賞とお笑い芸人部門の2冠を獲得しました。出典:MANTANWEB、日刊スポーツ
ここで押さえておきたいのは、ブレイクの要因が「35億」という一言だけではなかったことです。キャラクター、ファッション、音楽、決めポーズ、with Bの配置まで含めて一つの完成された演目になっていたからこそ、視聴者がまねしやすく、記憶にも残りやすかったのです。
【経歴・年表】ブルゾンちえみの引退から2026年までの歩み
藤原しおりさんの経歴を理解するには、芸人としてのブレイクと、個人として新しい生き方を選んだ時期を分けて考える必要があります。2020年の退所は、単に所属先が変わっただけではなく、「ブルゾンちえみ」という芸名から離れ、本名で活動する転換点になりました。
| 時期 | 主な出来事 | ポイント |
|---|---|---|
| 2015年 | 芸人として活動を開始 | ワタナベエンターテインメントカレッジ卒業後に活動 |
| 2016年 | ブルゾンちえみ with Bを結成 | コージさん、ダイキさんとユニットを組む |
| 2017年1月 | 「ぐるナイ!おもしろ荘2017」で優勝 | 「35億」のネタで全国的にブレイク |
| 2017年12月 | 「35億」が流行語大賞トップ10入り | Yahoo!検索大賞でも大賞・お笑い芸人部門を受賞 |
| 2020年3月 | ワタナベエンターテインメントを退所 | 3月31日付で退所し、本名での活動を発表 |
| 2020年4月以降 | 藤原しおりとして再出発 | 芸人引退を発表。予定していたイタリア留学は延期 |
| 2023年3月 | SNSアカウントとYouTubeチャンネルを閉鎖 | 発信から距離を置く時期に入る |
| 2024年 | テレビ出演や人との交流が再び話題に | 「行列のできる相談所」に約3年ぶりに出演 |
| 2025年 | YouTubeで活動再開を報告 | 休養期間の出来事や近況について発信 |
| 2026年8月 | コージさんとの共演が報道される | 「with B復活」をめぐる動画や再現ショットが話題に |
2020年3月18日、藤原さんは自身のSNSで、同月31日をもってワタナベエンターテインメントを退所することを報告しました。所属期間は約4年で、本人は退所を「円満退社」と説明。今後は本名の藤原史織として活動する意向を示しました。
当初は2020年4月からイタリアへの留学を計画していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって延期となりました。その後は本名での活動を続け、2023年にはSNSを閉鎖。2025年3月にはYouTubeでライブ配信を行い、休養期間の生活や活動再開への思いを明かしました。出典:ORICON NEWS、日刊スポーツ
【ブルゾンちえみ引退理由】なぜ人気絶頂期に芸人を辞めたのか
ブルゾンちえみの芸人引退について、本人のインタビューから読み取れるのは、人気がなくなったから辞めたという単純な話ではないことです。藤原さんは2021年のテレビ出演で、周囲から評価されることと、自分自身が幸せだと感じることは必ずしも一致しないという思いを語りました。
2024年7月のmi-molletのインタビューでは、ブレイク当時の心境をさらに詳しく振り返っています。人気が急上昇すると、仕事の選択や進め方を自分のペースで決められる範囲が狭まり、期待に応え続けなければならないという責任感が強くなったといいます。テレビ出演の依頼が次々に舞い込み、一つひとつの仕事を吟味する時間も十分に取れなかったことを明かしています。
藤原さんは、人気が大きくなった分だけ、その状態を維持しなければならないというプレッシャーも感じていたと説明しています。さらに、過去に頑張りすぎて心身の調子を崩した経験があり、同じような状態に陥る前に立ち止まりたいと考えたことも、引退を決める背景にありました。出典:mi-mollet、2024年7月23日
この経緯から見えてくるのは、引退が一つの事件や突然のトラブルによって決まったというよりも、働き方や自分自身の幸福について考えた末の選択だったということです。藤原さんは人気そのものを否定しているわけではなく、ブレイクによって得られた経験には楽しかった面もあったと振り返っています。
また、「ブルゾンちえみ」として求められる仕事と、自分がこれから挑戦したいこととの間に、少しずつ距離が生じていたことも重要です。キャラクターが強く定着すればするほど、視聴者や制作側が期待する役割も明確になります。その役割が本人の興味や将来像と一致しなくなったとき、人気を維持すること自体が負担になる場合があります。
つまり、藤原しおりさんの決断は、芸人としての成功を否定したというよりも、成功によって固定されつつあった働き方を見直す選択だったと捉えるのが自然です。
【藤原しおりの現在】2026年の活動とブルゾンちえみ復活報道
2026年現在の藤原しおりさんは、かつての芸人活動をそのまま再開したというよりも、自分のペースで発信や出演を行う姿が伝えられています。2023年3月にはSNSとYouTubeチャンネルを閉鎖しましたが、2025年3月にはYouTubeでライブ配信を実施し、休養期間の生活や近況をファンに報告しました。
日刊スポーツによると、藤原さんは2023年の夏ごろに髪を丸刈りにした時期があったことや、人と会わずに一人で過ごしたかった時期についても語っています。その後、2024年ごろから再び人と会うようになり、2025年には自分に合った無理のない活動の形を見つけたという趣旨の説明をしました。出典:日刊スポーツ、2025年3月3日
2025年10月には、出身地の岡山市にある岡山東警察署で一日警察署長を務め、特殊詐欺対策などを呼び掛けました。KSB瀬戸内海放送は、藤原さんが全国でトークライブなどの活動を行っていると報じています。芸人としてのテレビ出演だけに限らず、地域イベントやトークを通じた活動も現在の姿を知る手掛かりです。出典:KSB瀬戸内海放送、2025年10月10日
そして、2026年8月には元ブリリアンのコージ・トクダさんのYouTubeチャンネルに藤原さんが出演しました。ENCOUNTは、コージさんが「しおりさんとビッグカツを爆食しながらブルゾンちえみwithB復活について爆語る」というタイトルの動画を公開したと報じています。
同じ時期には、コージさんのSNSに藤原さんとお笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」のすがちゃん最高No.1さんが並ぶ写真も掲載されました。MANTANWEBによると、コージさんは投稿で「ブルゾンちえみwithB」と記し、6年以上ぶりに当時の動きを披露したことをうかがわせるハッシュタグを添えています。出典:ENCOUNT、2026年8月26日、MANTANWEB、2026年8月19日
ただし、この報道をもって「ブルゾンちえみが芸人として正式復帰した」と判断するのは早計です。2026年8月の話題は、コージさんのYouTubeへの出演や、かつてのユニットを思わせる写真が中心です。元のブリリアンのメンバーであるダイキさんが写真に参加していたわけでもなく、テレビ番組へのレギュラー復帰や、芸人活動の全面再開が公式発表されたわけでもありません。
「ブルゾンちえみ復活」という言葉が注目されるのは、2017年の印象がそれほど強く残っているからでしょう。一方で、藤原さん自身が選んだ本名での活動や、自分のペースを大切にする姿勢も尊重する必要があります。過去のキャラクターが再び話題になることと、本人が以前と同じ働き方に戻ることは、別の問題です。
【プロの結論】35億芸人をめぐる誤解と、今後の見方
「35億芸人」という呼び名は、ブルゾンちえみの代名詞として広く定着しました。しかし、その人物像を理解するには、2017年の大ブレイクだけでなく、2020年の芸人引退、藤原しおりとしての再出発、そして2025年以降の活動再開までを一つの流れとして捉えることが大切です。
特に、次の3点は混同されやすいポイントです。
- 「35億」は現在の男性人口を示す数字ではない:当時の世界人口をもとにネタとして生まれたフレーズです。
- 2020年の事務所退所と芸人引退は、本人の活動方針の転換に関係している:単に所属事務所が変わっただけではなく、本名での活動に移る節目でした。
- 2026年の「復活報道」は、芸人活動の全面再開を意味しない:コージさんとのYouTube共演や再現ショットが話題になったもので、テレビ復帰の正式発表とは区別する必要があります。
編集者の視点から見ると、ブルゾンちえみのブレイクは、短い決めゼリフと視覚的な演出を組み合わせたパフォーマンスが、テレビとSNSの双方で拡散しやすかった事例です。同時に、キャラクターが広く知られるほど、本人の活動がそのイメージに結び付けられやすくなるという側面もありました。
人気の維持と本人の幸福が必ずしも一致しないことを、藤原さんの経歴は示しています。今後の出演情報を判断する際も、SNSの写真や動画タイトルだけで復帰を断定するのではなく、本人の発信、番組側の公式情報、信頼できる報道を照らし合わせることが重要です。
【35億芸人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:35億芸人は誰ですか?
A1:ブルゾンちえみとして活動していた藤原しおりさんです。2017年にキャリアウーマンのネタでブレイクし、「35億」の決めゼリフで知られるようになりました。
Q2:ブルゾンちえみが芸人を引退した理由は何ですか?
A2:本人のインタビューによると、人気が急上昇するなかで仕事への責任やプレッシャーが大きくなり、自分のペースで挑戦することが難しくなったことなどが背景にありました。心身の調子を崩す前に立ち止まり、自分の幸せを大切にしたいという思いも語っています。
Q3:ブルゾンちえみは2026年に復活したのですか?
A3:2026年8月には、元ブリリアンのコージ・トクダさんのYouTubeチャンネルに出演し、「with B復活」をめぐる動画や当時を思わせる写真が話題になりました。ただし、芸人としての全面復帰やテレビ番組への正式復帰が発表されたわけではありません。
まとめ:藤原しおりの現在と35億芸人の今後
35億芸人の正体は、ブルゾンちえみとして活躍した藤原しおりさんです。2017年の「ぐるナイ!おもしろ荘2017」で優勝し、「35億」が新語・流行語大賞のトップ10入りを果たしたことで、全国的な人気を獲得しました。
その後、2020年3月に事務所を退所して芸人引退を発表。藤原しおりとしての活動を始め、SNSを閉鎖した時期を経て、2025年にはYouTubeで発信を再開しました。2026年8月にはコージさんとの共演が報じられ、ブルゾンちえみの復活を期待する声も上がっています。
ただし、現在の活動を理解するうえで大切なのは、過去のキャラクターへの懐かしさと、本人が選ぶこれからの働き方を分けて考えることです。「35億」という言葉は今も記憶に残る代表ネタですが、藤原しおりさんの歩みは、それだけでは語り尽くせません。今後の動向は、本人の発信や正式な出演情報を手掛かりに見守っていきたいところです。 (出典: 35 億 芸人(Yahoo!ニュース))