横浜DeNAベイスターズの度会隆輝選手は、横浜高校時代の2020年ドラフト会議でプロ志望届を提出したものの、指名されませんでした。しかし、社会人野球のENEOSで実力を磨き、2023年には中日ドラゴンズ、千葉ロッテマリーンズ、DeNAの3球団が競合するドラフト1位選手へと成長しています。
なぜ、高校時代に評価されていた度会隆輝選手は指名漏れを経験したのでしょうか。そして、ENEOSでの成長はどのようにプロ入りにつながり、2026年シーズンにはどのような成績を残したのでしょうか。本人の発言、当時の報道、ENEOSの公式記録、日本野球機構(NPB)の年度別成績をもとに、指名漏れの経緯から現在までを整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:度会隆輝のドラフト指名漏れは2020年の横浜高校時代。プロ志望届を提出しましたが、指名はありませんでした。
- 要点2:ENEOSでは2022年の都市対抗野球で橋戸賞・打撃賞・若獅子賞を獲得し、2023年にDeNAからドラフト1位指名を受けました。
- 要点3:2026年の公式戦成績は打率.274、9本塁打、51打点。高校時代の指名漏れを経て、プロで出場機会と安打数を伸ばしています。
【まず結論】度会隆輝のドラフト指名漏れは2020年の高校時代
度会隆輝選手が最初にドラフト指名漏れを経験したのは、横浜高校3年生だった2020年です。高校野球の強豪校でプレーし、プロからも注目されていた選手でしたが、10月26日のドラフト会議では名前が呼ばれませんでした。
当時の報道によると、度会選手はプロ志望届を提出して指名を待っていました。本人は後年、指名されなかった瞬間について、頭が真っ白になり、時間が止まったように感じたと振り返っています。期待を抱いて迎えたドラフト会議だっただけに、悔しさは大きかったようです。
ただし、ここで押さえておきたいのは、2020年に指名されなかったことと、プロ野球選手としての能力を否定されたことは同じではないという点です。ドラフトは選手の実力だけで決まるものではなく、各球団の補強方針や選手構成、将来性の評価なども関係します。
2020年8月の日刊スポーツの報道では、ヤクルトのスカウトが度会選手について「ミート力がある」と評価していました。つまり、当時から打撃面で注目されていた一方、最終的にはどの球団からも指名されなかったという経緯があります。
その後、度会選手は大学ではなく社会人野球のENEOSへ進みました。2022年の都市対抗野球で圧倒的な打撃成績を残し、2023年のドラフトでは3球団競合の末にDeNAから1位指名を受けています。指名漏れは野球人生の終点ではなく、プロ入りまでの道筋を変える転機になりました。
【2020年の横浜高校時代】なぜ度会隆輝は指名されなかったのか?
度会選手の指名漏れを理解するには、高校時代の実績と、当時のプロ側の評価を分けて考える必要があります。
度会選手は2002年10月4日生まれ。横浜高校では1年生の夏に甲子園へ出場し、2年生の春にもセンバツを経験しました。早い時期から試合に出場し、左打ちの好打者として注目を集めていた選手です。
一方、高校野球での実績が豊富であることと、プロのスカウトがドラフトで指名することは別の判断です。高校生の場合、現在の打撃力だけでなく、守備、走塁、体力、技術の伸びしろなども評価対象になります。
2023年のドラフト前に報じられた本人の振り返りでは、度会選手は高校時代について「走攻守全てで甘かったと思う」という趣旨の自己評価を語っています。これは本人が当時の自分を振り返った発言であり、2020年に指名を見送った各球団の公式な理由を示すものではありません。
度会隆輝のドラフト指名漏れについて、特定の能力不足だけを原因と断定できる公表資料はありません。「守備が悪かったから」「打撃力が足りなかったから」といった単一の理由にまとめるのは正確ではありません。
実際、2020年当時の報道では打撃面への評価が確認できます。一方で、結果として指名には至りませんでした。高校生の段階では、各球団が求めるポジションや補強優先度、育成計画などが異なるため、注目選手でも指名されないことはあります。
重要なのは、度会選手自身が指名漏れを受けて、当時の自分に足りないものを考え、次のステージで成長する道を選んだことです。2020年の結果だけを見て評価を固定するのではなく、その後の社会人野球での実績まで追うことで、選手としての変化が見えてきます。
【経歴・年表】指名漏れから2023年ドラフト1位までの歩み
度会選手のキャリアは、高校時代の指名漏れ、ENEOSでの成長、そしてプロ入りという流れで整理できます。各時期の出来事を時系列で確認しましょう。
| 時期 | 所属・出来事 | 主な実績・意味 |
|---|---|---|
| 2018年 | 横浜高校1年 | 夏の甲子園に出場し、早くから注目を集める。 |
| 2020年10月 | 横浜高校3年・ドラフト会議 | プロ志望届を提出するも指名漏れを経験。 |
| 2021年 | ENEOSに入社 | 社会人野球でプロ入りを目指す。 |
| 2022年7月 | 都市対抗野球大会 | 橋戸賞・打撃賞・若獅子賞を獲得。ENEOSの優勝に貢献。 |
| 2023年10月26日 | プロ野球ドラフト会議 | 中日、ロッテ、DeNAの3球団競合の末、DeNAが1位指名。 |
| 2024年 | 横浜DeNAベイスターズ | プロ1年目の一軍公式戦で打率.255、3本塁打、24打点。 |
| 2025年 | 横浜DeNAベイスターズ | 一軍86試合に出場し、6本塁打、25打点を記録。 |
| 2026年 | 横浜DeNAベイスターズ | 一軍134試合に出場し、打率.274、129安打、9本塁打、51打点。 |
この年表で注目したいのは、2020年の指名漏れから2023年のドラフト1位指名まで、わずか3年だったことです。高校卒業後に社会人野球へ進み、実績を積み上げて再びドラフトに臨むという選択が、度会選手のキャリアを大きく変えました。
また、プロ入り後も成績は毎年同じではありません。2024年、2025年、2026年の数字を比較すると、出場試合数や打撃成績に変化が表れています。ドラフトで高く評価された選手であっても、プロの舞台で結果を積み重ねることが別の課題になる点も見逃せません。
【ENEOSでの成長】都市対抗野球の橋戸賞が評価を変えた
度会選手が高校時代の指名漏れから立ち直るうえで、大きな意味を持ったのが社会人野球のENEOSでの3年間です。
高校卒業後の進路として大学ではなくENEOSを選んだ理由について、度会選手は2023年のTBS NEWS DIGの取材で、大学ではプロ入りまで4年かかる一方、社会人野球なら高卒から3年でプロ入りの機会を得られることを挙げています。1年でも早くプロに進みたいという考えが、進路選択の背景にありました。
社会人野球では、打撃力をさらに磨くだけでなく、守備や走塁を含めた総合的な成長を目指しました。2023年のドラフト前に公開されたFull-Countの取材でも、度会選手は高校時代の指名漏れを振り返り、悔しさを引きずるのではなく、前向きに取り組んできたことを語っています。
そして、実力を示す大きな舞台となったのが、2022年の都市対抗野球大会です。ENEOSの公式記録によると、度会選手は大会で橋戸賞、打撃賞、若獅子賞の3賞を獲得しました。橋戸賞は大会最優秀選手に贈られる賞で、打撃面だけでなく大会を通じた活躍が高く評価されたことを示しています。
TBS NEWS DIGの報道では、同大会で打率.429、5試合で4本塁打という成績も紹介されています。ENEOSは決勝で東京ガスに5対4で逆転勝ちし、チームとして大会最多を更新する12度目の優勝を達成。度会選手は決勝でも本塁打を放ち、チームの勝利に貢献しました。
この活躍は、プロのスカウトに対して、度会選手が高校時代からさらに成長したことを示す実績となりました。社会人野球は、試合を通じて実力を証明し、ドラフト評価を高める機会でもあります。高校時代に指名されなかった選手が、次のカテゴリーで結果を残して評価を変えるという、度会選手のキャリアを象徴する出来事でした。
【2023年ドラフト1位】中日・ロッテ・DeNAの3球団が競合した理由
2023年10月26日のプロ野球ドラフト会議で、度会隆輝選手は中日ドラゴンズ、千葉ロッテマリーンズ、横浜DeNAベイスターズの3球団から1位指名を受けました。抽選の結果、DeNAの三浦大輔監督が交渉権を獲得しました。
2020年には1球団からも指名されなかった選手が、3年後には3球団の競合対象になったのです。この変化を理解するうえで、ENEOSでの都市対抗野球の実績は欠かせません。打率.429や4本塁打という大会成績に加え、3つの個人賞を獲得したことが、社会人野球での高い評価を裏付けています。
当時の中日スポーツの報道では、中日は事前に度会選手の1位指名を公表していました。そこにDeNAとロッテが加わり、3球団による抽選となりました。DeNAが交渉権を獲得したことで、度会選手は横浜高校からENEOSを経て、横浜DeNAベイスターズに入団することになりました。
父の度会博文さんは、ヤクルトで内野手としてプレーした元プロ野球選手です。度会隆輝選手にとって、父と同じプロ野球の舞台に進むことも大きな節目となりました。ただし、2023年の1位指名を父親の経歴だけで説明することはできません。ドラフト前の実績と、社会人野球で示した打撃能力が、指名を判断するうえで重要な材料になったと考えられます。
2023年のドラフト1位は、単に高校時代の指名漏れを取り返したというだけではありません。ENEOSで3年間にわたり競争を続け、実績を積み上げた結果、複数球団が獲得を希望する選手になったということです。
【2026年最新成績】度会隆輝の打率・本塁打・打点を検証
2026年シーズンの度会選手は、横浜DeNAベイスターズの一軍で134試合に出場しました。NPBの年度別成績および球団公式の選手成績によると、シーズン成績は打率.274、9本塁打、51打点です。
2026年の主な打撃成績は次のとおりです。
- 打率:.274
- 試合数:134試合
- 打席数:516打席
- 打数:471打数
- 安打数:129安打
- 本塁打:9本
- 打点:51打点
- 出塁率:.334
- 長打率:.380
2024年から2026年までの一軍打撃成績を比較すると、出場機会と打撃成績の推移がより明確になります。
- 2024年:75試合、打率.255、3本塁打、24打点
- 2025年:86試合、打率.241、6本塁打、25打点
- 2026年:134試合、打率.274、9本塁打、51打点
2025年は打率が.241に下がりましたが、2026年は.274まで上昇しました。安打数も2025年の65本から129本へ増加し、打点は25から51へ伸びています。出場試合数が86試合から134試合へ増えたことも、数字を比較するうえで重要です。
一方、本塁打は2025年の6本から2026年の9本へ増加したものの、シーズン2桁には届いていません。2026年の成績からは、出場機会の拡大と安打数の増加が目立つ一方、長打力については今後も注目したい点が残ります。
打率だけで選手を評価すると、出場機会や打点への貢献が見えにくくなります。度会選手の2026年を評価する際は、打率.274という数字に加えて、129安打、51打点、134試合出場という実績を併せて見ることが大切です。
また、これらは2026年のレギュラーシーズンの打撃成績です。ポストシーズンの成績とは区別して考える必要があります。
【プロの結論】度会隆輝のドラフト指名漏れの真相と、誤解しないための判断基準
度会隆輝選手のドラフト指名漏れについて、最も重要なのは、2020年の結果だけで選手の能力や将来性を判断しないことです。
2020年当時、度会選手は打撃力を評価されていた一方で、ドラフト指名には至りませんでした。本人は高校時代の自分を振り返り、走攻守すべてに課題があったと認識していました。しかし、各球団が指名を見送った理由を一つに特定できる公式な説明は公表されていません。
したがって、「守備が原因だった」「打撃が通用しないと判断された」と断定するのではなく、当時の評価と、その後に残した実績を分けて考えるのが妥当です。高校生のドラフトでは、実力に加えて球団ごとの補強事情や育成方針が影響します。指名されなかったという結果だけでは、選手の能力をすべて説明できません。
その後、度会選手はENEOSで成長し、2022年の都市対抗野球で3つの個人賞を獲得。2023年には3球団競合のドラフト1位選手となりました。2026年も一軍134試合に出場し、129安打、51打点を記録しています。こうした経歴は、選手の評価が一度のドラフト会議で固定されるものではないことを示しています。
度会選手の歩みから読み取れるのは、指名漏れを経験した後に、次の機会までに何を改善し、どの舞台で実績を残すかが重要だということです。本人の振り返り、社会人野球での記録、プロ入り後の成績を順番に追うことで、指名漏れの意味をより正確に理解できます。
【度会隆輝ドラフト指名漏れ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:度会隆輝がドラフト指名漏れしたのは何年ですか? A1:2020年です。横浜高校3年生のときにプロ志望届を提出しましたが、ドラフト会議で指名されませんでした。
Q2:度会隆輝はなぜ2023年にドラフト1位で指名されたのですか? A2:社会人野球のENEOSで実績を積み、2022年の都市対抗野球で橋戸賞・打撃賞・若獅子賞を獲得するなど、高い打撃能力を示したためです。2023年のドラフトでは中日、ロッテ、DeNAの3球団が1位指名し、抽選でDeNAが交渉権を獲得しました。
Q3:度会隆輝の2026年の打率・本塁打・打点は? A3:2026年のレギュラーシーズン成績は、打率.274、9本塁打、51打点です。134試合に出場し、129安打を記録しています。NPBおよびDeNAの公式成績で確認できる数字です。
まとめ:度会隆輝は指名漏れから成長し、2026年も実績を積み重ねている
度会隆輝選手のドラフト指名漏れは、横浜高校3年生だった2020年の出来事です。その後、ENEOSで社会人野球に取り組み、2022年の都市対抗野球で3つの個人賞を獲得。2023年には中日、ロッテ、DeNAの3球団競合の末、DeNAからドラフト1位指名を受けました。
2026年は打率.274、9本塁打、51打点、129安打を記録し、一軍134試合に出場しています。2025年から打率や安打数、打点が伸びたことは、プロ入り後の成長を測るうえで注目すべき変化です。
指名漏れの理由については、特定の能力不足だけに結び付けるのではなく、当時のスカウト評価、本人の自己分析、社会人野球での実績を総合して考える必要があります。度会選手の経歴は、一度の評価が将来を決めるわけではなく、次の舞台で実力を証明することが選手の評価を変え得ると示しています。
今後の注目点は、2026年に伸ばした安打数と打点を維持・向上させながら、本塁打などの長打面でも成長を続けられるかどうかです。高校時代の指名漏れから始まった歩みは、プロ入り後も続いています。 (出典: 度会 隆輝 ドラフト指名漏れ(Yahoo!ニュース))