ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)は、JRA(日本中央競馬会)が主催する国際騎手招待競走です。世界各国のトップジョッキー、JRA所属騎手、地方競馬の代表騎手が札幌競馬場に集まり、複数のレースで獲得したポイントを競います。2026年大会は8月22日・23日に開催され、横山典弘騎手が合計63ポイントで個人総合優勝を果たしました。JRA公式サイト、ラジオNIKKEI競馬実況web
大会名の意味や開催の経緯、出場騎手の選考方法、ポイントランキングの仕組みを知ると、WASJは単に外国人騎手が参加する競馬イベントではなく、異なる競馬環境で腕を磨いた騎手たちの技術を比較できる大会だとわかります。この記事では、2026年の最新結果を起点に、開催日程、競走ルール、歴代優勝騎手まで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の個人総合優勝:横山典弘騎手が63ポイントを獲得し、前身大会を含めて3度目の優勝。
- 大会の基本:2015年に現在の名称でスタートした、札幌競馬場を舞台とする国際騎手招待競走。個人戦とチーム対抗戦の両方を実施。
- 結果の見どころ:4競走の着順に応じてポイントを加算するため、1戦の勝利だけでは決まらない。2026年はJRA選抜がチーム対抗戦でも勝利。
【2026年最新結果】横山典弘騎手が63ポイントで総合優勝
2026年のワールドオールスタージョッキーズは、8月22日(土)・23日(日)の2日間、札幌競馬場で開催されました。個人総合優勝を飾ったのは、JRA選抜の横山典弘騎手です。4競走で合計63ポイントを獲得し、2位のザック・ロイド騎手に5ポイント差をつけました。JRA「2026ワールドオールスタージョッキーズ ポイントランキング」
上位3人の顔ぶれは、1位が横山典弘騎手の63ポイント、2位がオーストラリアのザック・ロイド騎手の58ポイント、3位が同じくオーストラリアのダミアン・レーン騎手の56ポイントです。海外勢が上位に食い込むなか、横山騎手が最終戦で勝利し、個人タイトルを手にしました。JRA公式成績、ラジオNIKKEI競馬実況web
横山騎手は第2戦で1着となり30ポイントを獲得した一方、第1戦は9着で2ポイント、第3戦は14着で1ポイントでした。それでも、第4戦を再び1着で終えて30ポイントを加算。2勝によって合計63ポイントに到達し、総合優勝を決めています。
注目したいのは、各レースの着順と最終順位が必ずしも一致しない点です。1戦だけの勝利ではなく、4戦を通じてどれだけ安定して得点を積み重ねられるかが、WASJの個人タイトルを左右します。
一方、JRA代表騎手チームの「JRA選抜」と、外国騎手・地方競馬所属騎手チームの「WAS選抜」が競う団体戦では、JRA選抜が261ポイント、WAS選抜が187ポイントを獲得しました。JRA選抜は2年ぶりのチーム優勝です。個人戦と団体戦で異なる順位の見方ができることも、WASJの魅力です。JRA公式ポイントランキング
【大会概要】WASJの意味と2015年から札幌競馬場で開催される理由
WASJは「WORLD ALL-STAR JOCKEYS」の略称です。日本語では「ワールドオールスタージョッキーズ」と表記され、国内外から招待された騎手がJRAのレースに騎乗し、個人総合順位とチーム順位を競います。
ここで押さえておきたいのが、現在のWASJと、その前身である「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」の関係です。国際騎手招待競走の歴史そのものは1987年に始まっており、2015年に大会名称や競技形式を改め、現在のWASJとして開催されるようになりました。したがって、「大会の歴史は2015年から」と理解するのではなく、現在の大会名は2015年から、前身を含めた歴史は1987年からと整理するのが正確です。JRA「ワールドオールスタージョッキーズ 過去の成績」
JRAの2015年の大会案内では、従来のワールドスーパージョッキーズシリーズを新名称で開催し、外国騎手・地方競馬代表騎手によるWAS選抜と、JRA代表騎手によるJRA選抜に分けてチームの合計得点を競う方式が示されました。個人の技術を競う従来型の側面を残しながら、所属チームの勝敗という新しい観戦軸を加えた形です。JRA「2015ワールドオールスタージョッキーズ」大会案内
開催地は、現在の大会名になった2015年以降、札幌競馬場が基本となっています。北海道で行われる夏競馬の開催期間に、海外や地方から招いた騎手とJRAの実力者が同じ舞台で競う構成です。
なお、2020年・2021年はJRAのWASJ開催記録に掲載されておらず、2022年には「3年ぶり」の開催として札幌競馬場で復活しました。歴代成績を調べる際は、2019年から2022年へと記録が飛ぶ点にも注意が必要です。JRA「ワールドオールスタージョッキーズ 過去の成績」
【開催日程】2026年の4競走と札幌競馬場の開催内容
2026年の開催日は8月22日(土)と23日(日)でした。JRAの開催案内によると、シリーズは計4競走で構成され、初日に第1戦・第2戦、2日目に第3戦・第4戦を実施。芝の短距離戦から中距離戦、ダート戦まで、異なる条件で騎乗技術が試されました。JRA「2026ワールドオールスタージョッキーズについて」
2026年の競走内容は次のとおりです。いずれもWASJのポイント対象となる競走で、GⅠレースを4つ行う大会ではありません。
- 8月22日(土)第1戦:札幌10R、3歳以上2勝クラス、芝1200メートル。
- 8月22日(土)第2戦:札幌11R、3歳以上3勝クラス、芝2000メートル。
- 8月23日(日)第3戦:札幌10R、3歳以上2勝クラス、ダート1700メートル。
- 8月23日(日)第4戦:札幌12R、3歳以上2勝クラス、芝1800メートル。
この4競走を合計して個人ランキングが決まります。距離や馬場が変わるため、短距離戦での位置取り、中距離戦での折り合い、ダートでの進路判断など、異なる条件への対応が必要です。
札幌競馬場で観戦する場合は、WASJの対象競走だけでなく、当日の他のレースや重賞競走も含めて番組を確認すると、より幅広く楽しめます。2026年は8月23日にキーンランドカップ(GⅢ)も行われましたが、これはWASJの4競走とは別の重賞です。
開催日程を検索するときは、対象年にも注意しましょう。2026年大会はすでに終了しているため、次回の開催日や出場騎手を調べる場合は、JRAが新たに公表する開催案内を基準にするのが確実です。
【2026年出場騎手】JRA代表・地方競馬・外国招待騎手の顔ぶれ
WASJの出場騎手は、JRAの代表騎手だけで構成されるわけではありません。2026年は、JRA代表7人、地方競馬代表1人、外国招待騎手6人が事前に発表されました。JRA代表の選考には、当年の日本ダービー優勝騎手、勝利数上位の騎手、選考委員会による選出など、複数の基準が用いられています。JRA「2026ワールドオールスタージョッキーズの出場騎手決定」
JRA代表騎手として発表されたのは、松山弘平騎手、横山武史騎手、C.ルメール騎手、武豊騎手、横山典弘騎手、岩田望来騎手、川田将雅騎手です。地方競馬代表には、兵庫所属の吉村智洋騎手が選ばれました。
外国招待騎手は、次の6人です。
- リチャード・フーリー騎手(南アフリカ)
- ラファエル・ヘルナンデス騎手(カナダを拠点に騎乗)
- ダミアン・レーン騎手(オーストラリア)
- ザック・ロイド騎手(オーストラリア)
- スラジ・ナレドゥ騎手(インド)
- マリー・ヴェロン騎手(フランス)
なお、2025年度JRA賞の騎手部門でMVJを受賞した戸崎圭太騎手は、海外での騎乗予定を理由に2026年大会への出場を辞退しました。前年の実績だけで出場者が自動的に決まるわけではなく、選考基準や本人の騎乗予定も関係します。JRAの2026年出場騎手発表
大会期間中には、出場騎手の変更もありました。ラファエル・ヘルナンデス騎手が8月23日の騎乗後に右足を負傷し、シリーズ後半の2競走では丹内祐次騎手が代わりに騎乗しました。丹内騎手の成績は団体戦ではWAS選抜に算入され、個人戦では代替騎乗した2戦分で集計されています。事前発表の出場者一覧と最終ランキングの人数が異なる背景には、こうした当日の変更があります。JRA公式ポイントランキング、競馬専門メディアの2026年8月23日報道
【歴代優勝騎手】2015年以降のWASJ成績を一覧で比較
歴代優勝騎手を振り返ると、外国招待騎手とJRA所属騎手の双方がタイトルを獲得していることがわかります。JRAの過去の成績に掲載された2015年以降の優勝者をまとめると、次のとおりです。
| 開催年 | 個人総合優勝騎手 | 所属・主な騎乗国 | 大会を振り返るポイント |
|---|---|---|---|
| 2015年 | J.モレイラ | 香港 | 現在のWASJとして開催された初年度 |
| 2016年 | M.デムーロ | JRA | JRA所属騎手が優勝 |
| 2017年 | E.ダシルヴァ | カナダ | 外国招待騎手がタイトルを獲得 |
| 2018年 | C.ルメール | JRA | JRA所属騎手が優勝 |
| 2019年 | 川田将雅 | JRA | JRA所属騎手が優勝 |
| 2020年 | 開催記録なし | — | JRAのWASJ開催記録に掲載なし |
| 2021年 | 開催記録なし | — | JRAのWASJ開催記録に掲載なし |
| 2022年 | 武豊 | JRA | 3年ぶりの開催で優勝 |
| 2023年 | 岩田望来 | JRA | JRA所属騎手が優勝 |
| 2024年 | J.モレイラ | ブラジル | モレイラ騎手が再び優勝 |
| 2025年 | T.ハマーハンセン | ドイツ | 外国招待騎手が優勝 |
| 2026年 | 横山典弘 | JRA | 63ポイントで個人総合優勝 |
この一覧は、JRAが公表しているWASJの歴代成績に基づいています。1987~2014年のワールドスーパージョッキーズシリーズは前身大会として別に記録されているため、両者を比較する際には大会名と開催年を区別する必要があります。JRA「ワールドオールスタージョッキーズ 過去の成績」
2026年の横山典弘騎手は、前身のワールドスーパージョッキーズシリーズを含めて3度目の優勝となりました。JRAの歴代記録では1995年の前身大会の優勝も確認できます。2026年の優勝は、現在のWASJだけでなく、長く続く国際騎手招待競走の歴史を考えるうえでも印象的な記録です。JRA公式成績、2026年8月23日付の競馬報道
歴代成績を比較する際には、優勝回数だけでなく、開催年、当時の大会名、所属区分にも目を向けましょう。外国招待騎手が勝った年とJRA所属騎手が勝った年を並べることで、国際交流競走としての大会の広がりも読み取れます。
【競走ルール】ポイントランキングとチーム対抗戦の仕組み
WASJの競走ルールの中心となるのは、対象4競走の着順に応じて得点を加算するポイント方式です。2026年のJRA公式得点表では、1着30点、2着20点、3着15点、4着12点、5着10点と定められています。6着以下にも点数が設定されており、10着以下でも1ポイントを獲得できます。JRA「2026ワールドオールスタージョッキーズ ポイントランキング」
- 1着:30ポイント
- 2着:20ポイント
- 3着:15ポイント
- 4着:12ポイント
- 5着:10ポイント
- 6着:8ポイント
- 7着:6ポイント
- 8着:4ポイント
- 9着:2ポイント
- 10着以下:1ポイント
騎手本人の責任によらず、出走馬不足や出走取消、競走除外などで騎乗できなかった場合は、所定の条件に従って6ポイントが与えられます。一方、騎手本人の責任で騎乗できなかった場合や、騎乗停止以上の処分を受けた場合、失格となった場合にはポイントが与えられません。競走中止は最下位と同じポイントとして扱われます。JRA公式得点表
個人ランキングと並ぶもう一つの柱が、チーム対抗戦です。外国騎手・地方競馬所属騎手で構成されるWAS選抜と、JRA代表騎手によるJRA選抜が、それぞれの合計得点で競います。2026年はJRA選抜が261ポイント、WAS選抜が187ポイントとなり、JRA選抜が優勝しました。
ここで間違えやすいのは、個人総合優勝とチーム優勝が同じ意味ではないことです。個人総合優勝は騎手個人の得点で決まり、チーム優勝は所属チームの合計得点で決まります。個人で上位に入ることと、チーム全体で得点を積み上げることは、別々の評価軸なのです。
【プロの結論】WASJを深く楽しむための3つの判断基準
WASJを観戦するときは、知名度の高い騎手だけに注目するよりも、ポイント方式と出場条件を理解したうえでレースを見ると、結果の意味がより明確になります。競馬に詳しくない人でも、次の3点を押さえれば大会の見どころを整理できます。
1.1戦の勝利と総合優勝を区別する。各レースの勝者はその競走で最も優れた結果を残した騎手ですが、シリーズ全体の優勝者は4戦の合計得点で決まります。2026年の横山典弘騎手は、第2戦と第4戦の勝利で30ポイントずつを獲得し、総合優勝につなげました。最終戦まで順位が動く可能性があるため、途中経過だけで優勝者を判断しないことが大切です。
2.騎手の実績と騎乗馬の条件を分けて考える。WASJでは、招待騎手が普段から乗り慣れている馬に騎乗するとは限りません。短期間のシリーズでは、騎乗馬の特徴、距離、馬場、枠順なども結果に影響します。騎手の過去の優勝歴だけで評価を決めず、各レースの条件と実際の騎乗内容を合わせて確認しましょう。
3.歴代成績は同じ大会名・同じ集計方法で比較する。1987~2014年のワールドスーパージョッキーズシリーズと、2015年以降のWASJは連続した歴史を持つ一方、名称や競技形式が異なります。前身大会を含めた優勝回数を調べるのか、現行WASJだけの優勝回数を調べるのかによって、記録の解釈は変わります。JRA公式の年度別成績とポイントランキングを併せて確認するのが適切です。
このように、WASJは単なる騎手の人気投票でも、GⅠ競走の集合体でもありません。複数の競走で得点を競うシリーズ戦であり、個人戦とチーム戦という二つの視点から騎手の実力を見られることが、他の競馬イベントとの大きな違いです。
【ワールドオールスタージョッキーズ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)とは何ですか?
A1:JRAが主催する国際騎手招待競走です。2015年に現在の名称となり、札幌競馬場で開催されています。外国招待騎手、地方競馬代表騎手、JRA代表騎手が参加し、4競走の合計ポイントによる個人戦とチーム対抗戦を行います。
Q2:2026年のワールドオールスタージョッキーズはいつ開催され、誰が優勝しましたか?
A2:2026年8月22日(土)・23日(日)に札幌競馬場で開催されました。個人総合優勝は横山典弘騎手で、合計63ポイントを獲得。2位はザック・ロイド騎手の58ポイント、3位はダミアン・レーン騎手の56ポイントでした。
Q3:WASJのポイントはどのように決まりますか?
A3:対象4競走の着順に応じて得点を加算します。2026年の方式では1着30点、2着20点、3着15点で、10着以下にも1点が与えられます。4競走の合計得点で個人総合順位を決定します。
Q4:ワールドオールスタージョッキーズの歴史は2015年からですか?
A4:現在の大会名称は2015年からですが、前身のワールドスーパージョッキーズシリーズは1987年に始まりました。過去の優勝回数を調べる場合は、現行大会と前身大会を区別して確認してください。
Q5:2026年のチーム対抗戦はどちらが勝ちましたか?
A5:JRA代表騎手チームのJRA選抜が261ポイントを獲得し、外国騎手・地方競馬所属騎手チームのWAS選抜(187ポイント)を上回りました。個人総合優勝とは別に、チームの合計得点で勝敗が決まります。
まとめ:2026年の結果から歴代記録まで正しく理解する
ワールドオールスタージョッキーズは、2015年に現在の名称となった国際騎手招待競走で、前身大会を含めれば1987年から続く歴史があります。札幌競馬場で行われる4競走のポイントを競い、個人総合優勝とチーム優勝をそれぞれ決める点が大きな特徴です。
2026年大会では、横山典弘騎手が63ポイントで個人総合優勝を達成し、JRA選抜もチーム対抗戦を制しました。歴代優勝騎手を振り返る際は、現行WASJと前身のワールドスーパージョッキーズシリーズを区別し、開催年ごとの公式成績を確認することが重要です。
次回大会の開催日程や出場騎手を調べる場合も、JRAの公式発表を基準にすると、開催予定と確定情報を混同せずに済みます。WASJは、世界と日本の騎手が同じ舞台で技術を競い合うと同時に、競走ごとの結果がシリーズ全体の順位へどうつながるのかを楽しめる大会です。 (出典: ワールド オールスター ジョッキー ズ(Yahoo!ニュース))